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《特別支援学級って最先端》「“偏見”が教員の中にも根強くある」狛江のあおば学級はなぜ“面倒くさい”を乗り越えられたのか

《特別支援学級って最先端》「“偏見”が教員の中にも根強くある」狛江のあおば学級はなぜ“面倒くさい”を乗り越えられたのか

note

「特別支援学級に対する“偏見”が、教員の中にもまだ根強くある」

――狛江第三小学校ではあおば学級の知見を通常学級が取り入れたり、逆に通常学級の先生があおば学級をサポートしたりと交流が深まっていますが、この流れは他の学校にも広がっていくのでしょうか。

あおば学級の教室 ©文藝春秋

荒川校長 正直、簡単ではないと思っています。というのも特別支援学級に対する“偏見”が、教員の中にもまだ根強くあるんですよ。「教えているのは少人数じゃないか」とか「通常学級は30人分の成績つけなきゃいけないけど、特別支援学級は成績つけなくていいよね」というようなことを言う人もゼロではない。残念なことです。

森村先生 でも校内で支援学級についての研修会を開いた後に通常学級の先生たちと話した時も「全く同じようにはできないけれど、子供のために少しでも環境を変えてあげることはできるはず」という話で盛り上がりました。理解を示してくれる熱心な先生方も多くありがたいです。

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荒川元邦校長 ©文藝春秋
森村美和子指導教諭 ©文藝春秋

――その輪が大きくなっていってほしいものです。

森村先生 全国には素晴らしい取り組みをしている学校がたくさんありますし、いい方向に向かっていくと信じています。そのためにも、あおば学級では子供たちのためのより良い環境作りに挑戦していきたいと思っています。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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